北沢元防衛相が「最後の遊説」

平成28年7月10日 産経新聞

 今期限りで引退する民進党の重鎮、北沢俊美元防衛相=党県連代表=は9日、参院選長野選挙区の地盤を禅譲した杉尾秀哉氏の応援のために、県議時代を含めて約40年にわたる議員人生最後の遊説を行った。
 北沢氏はこの日午後から、今回の選挙戦で初めて杉尾氏の遊説カーに乗り込み、選挙運動終了の8時まで、一緒に長野市内を駆けめぐった。5カ所で行った街頭演説では自身の政治家人生を振り返りつつ、バトンを託す思いを有権者らに語った。
 生まれ育った同市川中島町にある西友川中島店前では「40年間、みなさんに支えてもらえて幸せでした。この選挙は私にとって政治活動に終止符を打つ戦い。たいまつを杉尾さんに引き継ぐために力をお願いします」と頭を下げた。  長年、北沢氏と寄り添ってきた約200人の支持者らが握手し「本当におつかれさまでした」「長い間、ありがとうございました」などと、ねぎらいの声をかけていた。
 北沢氏は昭和50年の県議選に自民党公認で立候補し初当選。5期目の任期途中で辞職し、平成4年の参院選長野選挙区に同党から出馬して初当選した。信州に「王国」を築いた羽田孜元首相と一貫して行動をともにして新生党、新進党、民主党結成に参加。民主党政権時代に防衛相も務めた。そして参院4期で政界引退を決断した。
 北沢氏は文字通り”最後の訴え”を終えた後、「川中島町をはじめ多くの同志に囲まれ、政治信条を後継者につなぐ決意が伝えられ、万感胸に迫るものがあった。ふるさとは本当にいい」と晴れやかな表情で記者に語った。



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